はじめに
2025年に観劇したブロードウェイミュージカル「A Year with Frog and Toad~がまくんとかえるくん」について、今さらながら書いていきます。時間が経っても残っている場面を中心に振り返りながら短くまとめてみました。
また、「がまくんとかえるくん」は、小学生のころに読んだ記憶がある作品です。細かい内容をすべて覚えていたわけではありませんが、舞台を観ているうちに、あのやさしくて少し不器用な空気を思い出しました。
キャストは以下(敬称略)です。
- かえるくん:越岡裕貴
- がまくん:松崎祐介
- とかげさん、とりくん等:原田優一
- かたつむりくん、とりくん等:上川一哉
- ねずみさん、とりさん等:MARIA-E
- かめさん、とりさん等:壮 一帆
観劇前後の印象について
観劇前は、少し未知数だった
観る前は、アイドル主演のミュージカルということで、正直どんな舞台になるのか少し未知数に感じていました。
けれど、実際に観てみると、脇を固めている役者さんたちの歌と芝居の力にかなり驚きました。
「この作品、脇を固める役者さんたちが強すぎないか?」と思う場面が何度もありました。
作品のかわいらしい雰囲気を、実力のある役者さんたちがしっかり支えていて、歌のうまさも印象に残っています。
また、主演については、若手アイドルらしいういういしさが役に合っているのだと思っていました。
ところが今回あらためて調べてみると、出演時には30代後半。
今考えると、あの初々しさや不器用さを自然に出せていたこと自体、かなりすごかったのだと思います。
観劇中は、小学生のころに読んだ「がまくんとかえるくん」がよみがえった
がまくんとかえるくんは、完璧なキャラクターではありません。
少し不器用だったり、うまくいかなかったり、でもお互いを大切にしていたりする。
その感じが、とてもよかったです。
小学生のころに読んだときの印象が、舞台を観ながら少しずつよみがえってきました。
大きな事件が起きるわけではないけれど、そこにある関係性や日常がやさしい。
その平和さが、自分の中では少しめずらしいミュージカル体験として残りました。
観劇後も、かたつむりくんが忘れられない
今でも、特に印象に残っているのは、かたつむりくんです。
郵便屋をやると言って手紙を届けようとするのに、いつまでも届かない。
そのゆっくりしたテンポがとても可愛くて、今思い返しても場面が浮かびます。
かたつむりくんの曲も、とても耳に残りました。
この劇場でしか聴いていないはずなのに、「かーた つーむりーー」というようなメロディを今でも口ずさめます。
しかも、こちらがだんだん「またかたつむりくんに出てきてほしい」と思うころに、何度もあの歌を歌ってくれるのがありがたかったです。気づけば、次の登場を楽しみにしていました。
かたつむりくんがあまりに印象に残ったので、その後、かたつむりくん役の上川一哉さんが出演する別の公演も観に行きました。思いがけない出会いがあるのも、観劇の面白さだと思います。
おわりに
「昔読んだ懐かしい作品」という入口から観に行った舞台でしたが、魅力的な役者さんたちを知るきっかけにもなりました。観る前に少し感じていた不安は、良い意味で裏切られました。
クラシックな大作ミュージカルとは違って、濃い感情や大きな展開で押してくる作品ではありません。
親しみやすくて、あたたかくて、観ている時間そのものが心地よい作品でした。
そして、そのやさしくて平和な物語を支えていたのは、役者さんたちの確かな歌と芝居だったと思います。
大きな感情で揺さぶられるというより、あとからふと思い出すような舞台でした。

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